演劇部は、今年度の雄飛祭で生徒によるオリジナル脚本「はなたば」を上演します。
物語の舞台は、近未来日本の、ある山間部の町です。山の中には子供たちだけの「基地」があり、そこへ外国から逃亡してきた一人の少女が迷いこむところから始まります。脚本&演出チーフからのコメントです。
「この物語は、戦争を背景にしています。昨年、平和学習を受けて戦争について多くの資料を多く読む機会があり、戦争をテーマにとりあげたいと考えました。一方で、現実にあった戦争を脚本として書くには、自分の知識はいくら学んでも圧倒的に足りず、経験された方々の気持ちはいくら想像しても限界がある、と感じてあえて近未来のフィクションとして描くことにししました。
脚本を書く際に力を入れたのは設定や背景です。登場人物一人一人の過去設定や、どんな国家のどのような戦争なのかという世界観をずいぶん考えました。実際の台本には出てこないことも多いのですが、考える過程はとても楽しく、演出する今、生かせていると思います。
演出は何度か経験しましたが、今回チーフとして特に心がけているのは、全体の進行と作品の成果を最優先して考えることです。自分自身キャストやスタッフの経験が長いので、部員それぞれが今悩んでいることがよく見えるのですが、そこからあえて距離を置き、『全体的な結果を良くするために、今、必要な指示は何か』だけを考え、実行するようにしています。厳しい役目だと痛感しています。
でも、自分で書いたときは意図していなかった『場面や心情の繋がり』が、キャスト・スタッフによって生み出されたのを眼にしたときはとても嬉しく、大きなやりがいを感じています。今の時点では、作品の完成度はまだまだと感じているので、これからあと3週間強、皆といっしょに精一杯頑張りたいと思います。」(高2)