2011年3月11日14時46分に発生した東日本大震災から今年で14年、来年度には中学3学年全ての生徒が震災後生まれとなる時期をむかえ、震災の記憶の風化が懸念されるようになってきました。
この地震では、千葉県も津波被害、液状化被害、人的・物的にも被害を受けており、本校を含む美浜区も被災地の1つです。
本校も液状化をはじめ大きな被害を受けており、実は今もその爪痕を見ることができるのですが、知らないとわからないものばかりです。
そこで、中学3学年合同の福祉講演会として
「あの日、秀英で何が起こったか~東日本大震災~」
と題した講演会を実施しました。
始めに、当時高校3年生を受け持っていた田中校長より、当日の本校の様子が語られました。校舎から出た先で起こった地割れ、液状化、その後の対応まで、実際の様子を聞いて、生徒たちは当時の大変さを強く感じたようです。
次に現在修復されている震災の爪痕の紹介と、当時の様子と注意すべきことについてのお話をしたのち、
生徒全員分の防災セットの中身の紹介、養護教諭より衛生関連の備蓄の説明や、避難時の注意や懸念事項の説明などがなされました。
終了後のアンケートからは、身近な被害の様子を聞いて防災意識が高まったことや、帰宅後保護者の話を聞いて幼い自分を守ってもらったことへの感謝が見られる中、語るのが難しい記憶であるというお声もいただきました。
本校での被害を知ることで、体験や記録を語り継ぎ、防災意識を高め、常に備え、安全・安心して生活していけるよう、
この講演会は次年度以降、中学1年生の福祉講演会として継続して実施していく予定です。
※地震の正式名称は『平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震』ですが、この地震とそれに伴う災害を総称して『東日本大震災』と呼ばれますので、この講演会では、特に本校での被害状況に触れるという点を鑑みて『東日本大震災』を使用しています。