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2025.09.20

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校長便り

 9月13日、14日の両日、第43回雄飛祭を開催いたしました。残暑がまだ厳しい中、多くの方々にご来場いただき、心から感謝申し上げます。

 雄飛祭は本校の文化祭で、その企画と運営は、全て、雄飛祭実行委員を中心に生徒が担います。雄飛祭実行委員はほぼ1年前から準備に入り、秀英最大の学校行事を生徒全員で創り上げていきます。
 今年のテーマは“film”でした。文化祭というものが「その時だけの祭」で終わるのではなく、「一連の物語としてフィルムに刻まれる」という意味が込められたテーマでした。

 当日は各部、各クラスの発表で学校中が熱気に包まれました。
 中庭ステージや体育館では、チアダンス、新体操部、吹奏楽部、弦楽部、合唱部、演劇部の発表、さらに書道部のパフォーマンスが繰り広げられました。美術部、化学物理部、模擬国連部、クイズ研究部などの文化部も日頃の成果を見せてくれました。また、学年やクラスの企画はそれぞれが趣向を凝らし、楽しませてくれました。今年は、本校のPTA組織である奨学会の方々が、例年販売されるペンの他に、秀英限定どら焼きや限定缶バッチなど、一緒に楽しく盛り上げてくださいました。

 「秀英アカデミア」の発表では、秀英探究プロジェクトに選ばれたチームが探究成果を発表しました。プロジェクトの参加資格は高校生のグループで、次の5チームです。

1、 テーマ「史蹟の回顧」帝都防衛についての考察  高校1年生4名
2、 テーマ「チームヨーグルト」乳酸菌から切り花防腐剤を作る 高校2年生2名
3、 テーマ「Future Link Project」海浜幕張の将来を考える 高校2年生3名
4、 テーマ「ちゃちゃちゃ同盟」お茶を活かして地方創生 高校2年生3名
5、 テーマ「沼って開発!ツダツダ団~rebirth~」津田沼の再構築 高校2年生4名

 どのチームも課題に対する仮説を立て、それを立証できるか、または、解決策を求めて考察を繰り返し、説得力をもった発表となっていました。聞き応え満点でした。後日、私から個別に講評を伝えましたが、どのチームも、この探究をきっかけにして、探究の面白さを知り、もっと深めていきたいと言ってくれました。
 また、カリフォルニア州立大学イーストベイ校での海外大学研修のアントレプレナー研修の成果発表や模擬国連部の発表は、流暢な英語のプレゼンテーションでした。聴衆の方から英語で質問され、それに英語で答えるという光景がどの発表でも見られました。

 今年の雄飛祭が、生徒1人1人にとって貴重な一コマとしてfilmに刻まれたことでしょう。同時に、秀英の歴史の一コマとしても残っていくことでしょう。
 これから気候も秋らしくなり、2学期は充実した時期を過ごすことができます。
 11月8日~12日には、中学2年から高校2年まで校外学習と修学旅行を実施します。特に今年から高校1年生は広島平和学習を始めます。現地で平和の尊さを改めて学ぶことでしょう。
 また、11月27日の文化講演会は、慶應義塾大学教授の宮田裕章氏をお願いしています。テレビなどで見ることも多い方ですが、データサイエンスという最先端の分野の専門家から中学生高校生にどんなメッセージが伝えられるのか、楽しみです。
 さらに、12月18日には本校で「高校生向け産業探訪シリーズ“化学の力”」というセミナーを実施します。PLIJ(学びのイノベーション・プラットフォーム)が主催するもので、大学や企業からの講師が本校で講演され、オンライン参加の全国の高校生の質疑に応えるという形をとるもので、司会は本校の生徒がやります。

 読書の秋、芸術の秋、天高く馬肥ゆる秋、いろいろな秋を経験してほしいと思っています。
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