受験生の皆様へ(中学校)

For Prospective Students

入試のデータ

中学校入試について(各教科の問題傾向)

[構成] 論理的な文章 1題
文学的な文章 1題
漢字(読み書き) 1題

[傾向] ■論理的な文章
・傍線前後から、文章の内容を正しくとらえる問題(抜き出し、適語補充、選択肢) ・論旨展開をふまえて要旨をまとめる問題(記述)
■文学的な文章
・慣用句、ことわざなどの知識についての問題 ・セリフや行動の意味を、状況や人物設定と関連させてとらえる問題(抜き出し、適語補充、選択肢) ・場面の中心となる心情を、展開をふまえて説明する問題(記述)

今後の対策

・漢字は丁寧に書き、とめ・はね、線と線との隙間などを雑に書かないように。 ・ある程度の長文を早く読むことに慣れ、説明文なら全体の段落構成、小説なら冒頭からの展開を常に意識しましょう。 ・設問の意図や条件を必ずふまえ、記述では、主語・述語、修飾語・被修飾語の関係を明確にしてまとめましょう。

午後特別入試について

漢字の読み・書き取りと、論理的な文章の読解、記述問題が出題されます。
難易度や対策は第1回入試、第2回入試と同様です。

試験時間は40分、50点満点のテストになります。分野別配点については、地理15点・歴史25点・公民10点です。
基礎的事項を正しく理解し、知識を定着できていることが重要です。そのうえで、知識を応用して考察する力、資料を読解する力、限られた時間で情報を正確に処理する力を求めています。
地理分野では、地形、気候、産業、人々の暮らしなどの基礎的知識をしっかりとおさえてください。世界地理についても基本的な事柄は出題するので、日本と関わりの深い国や地域について学習しておいてください。さらに、基礎的知識を土台として地図・グラフ・統計を読み解き、論理的に思考する力が求められます。
歴史分野では、古代から現代まで幅広く出題されます。時代ごとの問題だけでなく、テーマ別にいくつかの時代にまたがった出題をすることもあります。日本と大きな関わりをもつ中国や朝鮮半島などに関しても出題されます。
公民分野では、政治に関する問題が多く出題されます。また、時事問題については、学校では学習しない内容についても出題されることがありますが、応用力を求める問題であり、細かい知識の暗記を求めるものではありません。
漢字で書くべき用語は漢字で正しく書いてください。漢字間違いやかな書きは不正解になります。

今後の対策

基礎的事項をただ暗記するのではなく、原因や背景、影響などまで深く理解するように心掛けましょう。また、日頃からニュースや社会問題に興味を持ち、学んだ知識を応用する力を磨きましょう。

3回の入試とも大問が第1問から第5問まである構成です。出題傾向は例年通りと考えてください。第1問と第2問は小問集合です。第1問は代数、第2問は幾何からの出題です。基本的な問題を中心にいろいろな分野から出題をしています。考えさせるような問題を出題することもあります。
第3問以降はいくつかの小問をもつ大問です。平面図形、立体図形、数の性質(整数・場合の数・数列・規則性)の範囲の中から多く出題される傾向があります。特に図形問題は頻出の範囲です。しっかりと対策をしてください。大問の難易度は標準レベルを考えています。大問のはじめの方の問題は、比較的基本的なもの、次の問題のヒントになるものが多いです。確実に解けるようにしてほしい問題です。

今後の対策

出題の意図としては「日頃より計算練習をしているか」「図形の知識が身についているか」「規則性を見つけられるか」「場合の数を正確に書き出せるか」など、基本的な考え方が身についているかを見ています。 受験に向けてのスタート時期には、基本的なパターンの問題を繰り返し練習し、定着させることが大事になります。日頃より途中の計算式を書くことや、図形を抜き出して描くことなど、考え方を整理しながら勉強する習慣をつけましょう。そして次のステップとして重要なのは、その知識を利用できるようにすることです。
図形問題は、公式の暗記だけでなく、公式が利用できる注目すべき図形を見つけられることが大切です。また、計算を工夫することで手早くできる問題や、考え方を組み合わせて解く問題にも取り組んでいきましょう。
夏以降は入試問題を解いていく中で応用力を身につけていくとよいでしょう。そして問題を解いていく上で「何が問われているのか」「何が分かっているのかを見ようとしている問題なのか」ということまで考えながら解けるようになると、さらに算数の力がついてくるでしょう。例えば、規則性の問題であれば「どんな規則性に気づかせようとしているのか」という出題の意図を見抜けることが高得点にもつながります。日頃より一題一題を丁寧に解き、間違えたところをチェックし、理解しながら勉強していくことが何より大事です。
最後に、考え方ができていても計算ミスによる間違いが多いです。問題を解く中で、計算ミスをしないように心がけて、丁寧に取り組んでいく習慣もつけていきましょう。

午後特別入試について

難易度に関しては、他の2回のテストとほぼ同じです。大問のうち1題が難しくなる場合や問題数が少し多くなる場合もあります。

作問の狙いは、小学校で学ぶ理科の内容と身近な自然現象に関する知識や理解、理科に対する興味や関心の深さをみることです。出題範囲は、小学校理科の全範囲、「物質・エネルギー」と「生命・地球」を主としますが、ニュースや新聞で取り上げられた事柄や日常生活における知識からも出題することがあります。
主な出題形式は、自然現象やデータについての読み取りや、小問による誘導に従いながら解答していくものです。各大問は、基本問題や発展問題の小問を含みます。発展問題では、時事問題、データを読み取る問題、描画や作図で解答する問題などがあります。
「物質・エネルギー」からは、「物質の性質とその特定」や「水溶液の性質」などの実験をテーマにした問題、物質の性質などの知識問題、計算問題や実験装置に関する出題があります。「力のつりあい」「振り子の運動」などの自然現象やその法則性を問う問題では、実験やその設定について読み取り、続く問いに解答する力が求められます。
「生命・地球」では、「生物の生態や分類などの知識を問う内容」「個体数の変化などのデータからその原因を問う内容」「動物・植物のからだのつくりに関する内容」が問われます。

今後の対策

小学校の授業で習うこと、新聞やニュースで見聞きしたことに興味・関心を持ち、参考書などを利用して調べて知識を広げましょう。また、実験や観察には主体的に取り組みましょう。その際、どのような結果になるかという予想を立て結果を比較することで、自然の物事や現象について実感をともなって理解することができます。計算をともなう問題では、答えを算出する方法を学習するだけではなく、「なぜそのような計算をするのか」ということを考えて学習しましょう。小学校までに学習の機会が少ない内容からの出題では、問題文で詳しく説明しています。自然科学に関する書物や新聞の科学的な記事を読み取る習慣を持つことも有効です。

帰国生入試について

帰国生入試に関する情報は「よくあるご質問」をご覧ください。