ボランティア同好会

ボランティア同好会 東北合宿

2017/8/29

8月19日~21日の2泊3日で宮城県の南三陸町で夏合宿を行いました。

南三陸町は東日本大震災で大きな被害を受けた町として知られ、昨年度から本同好会が文化祭で南三陸町、石巻市などで作られた商品を販売しています。商品を販売するだけでなく、実際に現地に行ってみたいという生徒たちの要望で今回の合宿が実現しました。

19日は文化祭で商品を扱わせていただく南三陸ミシン工房の熊谷安利さんの案内で旧大川小学校、志津川中学校、防災庁舎跡地、南三陸町観光協会パネル展示を見学し、6年半経った今でも津波の恐ろしさを感じさせられました。また、バスから見える景色からは盛り土工事が多く見られる一方で、新しい建物も多く存在し、復興途中であることを実感しました。

19日の夜は民家泊で、それぞれの家庭での生活を楽しみながら、それぞれの家庭で震災の時の様子をたくさん話していただきました。第二の故郷を作るという気持ちで挑んだ民家泊。1泊ながら、20日の朝のお別れ会では名残惜しそうに家族と話し込み、連絡先を交換したり、涙で感謝を告げる姿が見られました。

20日は、午前中に漁船に乗って海に出て漁師さんのお話を伺い、おいしいホタテと牡蠣をいただきました。

午後は、南三陸ミシン工房さんを見学しました。文化祭で販売する商品の誕生の地を訪れることで販売意欲も高まりました。その後は、復興のシンボルであるさんさん商店街を訪れました。中3男子を中心にたくさんのおいしいものを購入し、楽しみました。最後に商店街の中にある佐藤信一さんの写真展を見学し、津波の恐ろしさだけではなく、人の強さや温かさを感じました。

夜は、民宿先の「下道荘」さんで大変おいしい海鮮料理をいただき、その後ご主人に2時間ほど、震災時のお話を聞く機会をいただきました。民宿再建までの道のりを話していただくとともに、「命さえあればなんとかなる」という震災時の心構えについてもお話いただきました。

21日は、3日間お世話になった南三陸観光協会の末松さんとお別れをして、仙台駅周辺散策、東北大学見学をして帰ってきました。

細かいことは文化祭で展示します。是非文化祭で、展示を見に来てください。

【生徒感想】 

 東日本大震災があってから今まで、テレビで数多く被災地の状況や被災者の話などが報道されてきた。画面越しに映る悲惨な状況。見る角度を変えて見てもただ傾くだけの二次元の画面。それで被災地の状況が充分伝わることはなかった。完全に「他人事」であった。そうわかったのは、今回の合宿があったからだと思う。震災遺構でもある、津波が直撃して柱が崩れた大川小学校。民泊でお世話になった家庭は、津波で家の1階部分が崩壊しかけた写真を見せてくれた。震災の話をたくさん聞いた。津波について、被災地について、今までと比にならない程の事を知った。

 その中では、意外なことに全部が悪いことではなかった。二日目の民宿の方のお話では、「自衛隊やボランティアさんのおかげで心のあったかみを知った」とあった。「震災での苦労を乗り越えると、どんなことがあっても幸せを感じる」とあった。今回知ったのは津波の強さだけではない。人々の悲しみだけではない。それを乗り越えた努力、力強さ、精神力でもあったのだ。

    震災の津波、その被災者の事は僕達からすれば「他人事」だ。それは今も変わらない。だけど、今回の合宿でいくらかその「他人事」が薄くなった気がする。自分だったらどうするかをもっと考えられるようになったし、助けたいという気持ちも強くなった。それは、実際に被災した人々や場所に会い、当時の事をより詳しく知ったからだ。彼らの気持ちを深く考え、彼らの立場で震災の事を考えたからだ。 今後、ボランティア同好会としてただ活動するだけでなく、その相手の気持ちに寄り添い、「人の心のあったかみがわかる」ような事をしていけたらな、と思う。(中3男子 S)

 

 今回の合宿では、震災遺構として当時のままで残されている大川小学校や、防災庁舎に足を運びました。当時避難場所にもなっていた高台の中学校から見た町の様子は震災前の写真と比べると、多くの家がなくなり災害危険区域に指定され、人気がなくて非常に物悲しく感じました。写真展では当時の悲惨な状況や、津波の恐ろしさ、ほんの数分で大きく変わる町の様子、亡くなってしまった方々と生き残った方々の切実な思いがひしひしと感じ涙が止まりませんでした。

 多くの方から当時の話をお聞きし、震災時の細かい状況を知りました。そんななかでも被災地復興を目的とした商店街などで町の活気が取り戻され、民泊先や被災された方々のお話からは多くの人からのたくさんの支援を得てここまでこられたことへの感謝の気持ちや前向きな姿勢、また助け合うことの大切さを感じました。また民泊先の方々との生活はとても楽しくて温かくて、この町の方々の心の温かさと強さを感じました。この合宿を通して学びそして得た多くのことを発信して、なるべく沢山の人に知ってもらいたいと思いました。とても貴重な体験をすることができたので情報やそれぞれが感じたことを共有し合い、今後のボランティア活動や人生に活かしたいと思っています。また機会があれば第二の故郷としてこの温かい町に戻ってこられたらいいなと思います。(高2女子 H)
 

 

 

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