自然探索同好会 夏合宿その3
8月2日。
早起きの中学生部員たちが朝露に濡れた高原を散歩しました。涼しいというより肌寒く、息が白くなったりします。
露で光る立派な蜘蛛の巣(蜘蛛付き)の写真もとりましたが、前夜の蛾その他と同様、公開は雄飛祭にて。
宿に戻って朝食をとり、8時過ぎにみんなで出発。
しばらく明るい林の中を進み、分岐点から細い山道に入る……というところで、「ホントにこの道でいいのか、調べてみましょう」と内山さんが地形図とコンパスを取り出しました。

ちょうど、遠くに雪をかぶった山も見えていて、あれは何の山?という中学生の疑問もコンパスで解決!
そこで、しばらくコンパスと地形図をつかってみんなであれこれやってみました。
そうだ!と思いつき、コンパスを愛用のスマホの地図にかざしてみた部員も。
そして、スマホの上でコンパスは正常に動きません。……という、思えば超当たり前の事実を再確認するのでした。
そんなあれこれの末、絶対こっちで大丈夫!と歩き出した道ですが、どんどん笹やぶに分け入っていき、人の姿も見られません。ちょっと心配になってきたり。
が、どうやら無事に抜けました!

強烈な日差しにじりじり灼かれますが、風は涼しく、トンボや蝶がたくさん見られます。
アサギマダラの優雅な姿も何度か見ることができました。
山登り、というよりは丘登り。ひたすら登り続けます。

やがて今日最初の峠、蝶々深山の頂きに到達です。

それぞれ、360°パノラマ写真に挑戦しました。できばえの確認はやはり雄飛祭で!
ひと休憩の後、一旦道は下ります。今日の最後の目的地は霧ヶ峰高原の最高峰、車山です。

近くに見えていますが、意外に遠い。そして相変わらず日陰がありません。

内山さんやサポートの方、時には通りかかった方々などにも助けられながら進みました。
予定より少し遅れましたが、お昼前に車山頂上に到着。
やっとお弁当の時間です-。

山頂にはウスユキソウがあちこちに見られます。
そして、なんだか人が多いのは、リフトで簡単に上がれるから……と、いうことで。

無理をせず、のんびり観察がモットーの自然探索同好会でした。
リフトを降りると、活動終了です。二日間お世話になった内山さんともここでお別れとなりました。
あとはバスで帰るだけ……ですが、上諏訪駅までくると、もう当然のように猛暑。
思えば夢のような二日間でした!