2025春公演メイキング④
始業式、入学式を迎え、新年度が始動しました。演劇部は、最終ゲネプロを終え、練習に一層熱が入っています。今回はキャストの声をご紹介します。
この物語は、ごく普通の高校生アキラと双子のノアが、いきなり異世界のルミア王国に召喚され、英雄として迎えられるところから始まります。ルミアは謎の瘴気が発生しており、国王ゼアルが、魔法士クレアに命じて二人を召喚したのでした。二人は、騎士団長ザキに護衛されつつ、この世界になじんでいきます。
アキレア(アキラ)
「アキレアの性格は『ザ・少年』です。その子が経験を通じて自分と向き合い、考え方が成長していくのを見ていただきたいです。初めて主役を演じますが、今までに経験したことがないキャラだったので、役幅を広げるためにも、思い切ってやりたいです。」(高1)
ノア
「ノアは賢くて、状況を冷静に分析して動く子です。落ち着いて見えますが、高校生らしい秘めた感情があるので、それが伝わるよう演じるのが醍醐味です。難しいのは終盤、ノアが感情を高ぶらせる場面で、興奮しても落ち着きを失わないように気をつけています」(高1)
ザキ
「基本は真面目な硬派なので、逆にアキレアたちといる時は堅くなりすぎないようにしています。一番大切にしているのは王様への忠誠心で、どの場面でも常に忘れないようにしているので、伝われば嬉しいです。」(高1)
この3人は劇中よく一緒にいますが、キャストも同学年トリオで、台詞の息が早くから合いました。丁々発止で衝突するところ・ボケるところ、呼吸の合いぶりをお楽しみください。
国王ゼアルと魔法士クレアは、冒頭第一声でルミアの現状を観客に伝えます。ファンタジーの世界設定を立ち上げる重要な役どころを、高3の2人が担っています。
ゼアル
「国王なので、感情をあらわにはしないのですが、声質と表情だけで思いを伝えられるよう頑張っています。これで引退ですが、本番を全力でやるのはいつものことなので、今回も観客の皆さんに愉しんでもらえる舞台を作りたいです」(高3)
クレア
「王宮付きの首席魔法士ですが、ふだんは脳天気で、魔法を使う場とのギャップを出したいです。演劇の魅力は、演技であれば何をやっても赦される、自分のやりたいように動ける自由があることだと思います。クレア役も、その自由の幅が大きいので大切に演じたいです」(高3)
公演は4月12日(土)13:20開場、13:30開演予定(約70分)です。ご覧いただけるのは、生徒とご家族、部員関係者のみですので、ご了承ください。