7月9日に今年度第一回目の秀英アカデミア保健医療講座を開催しました。
今回は湘南鎌倉総合病院の副院長兼救命救急センター長の山上浩先生にご来校いただき、
『ドラマでは描かれない救急医療のリアル-救急医は、何をみて、何を考え、どう社会に向き合うのか-』
と題しご講演いただきました。
全学年を対象としましたが参加生徒は110名を超え、本校生徒の今回のテーマに対する興味関心の高さを実感しました。
湘南鎌倉総合病院はテレビ等でも特集されることがありますが、全国トップクラスの救急搬送受入数を誇っており、24時間365日「断らない医療」を実践されています。
そこで日夜、救急患者の診療・治療にあたられている山上医師から、救急医を目指したきっかけや実際の救急の現場・働き方・日本の救急・災害・AIと救急について、盛りだくさんな内容でお話しいただきました。
わたしたちは「救急」と聞くと、テレビドラマの影響で、重症患者が搬送され緊急手術を行う緊迫した世界を想像します。しかし実際は軽症患者の方が多いと聞き、さらにその「軽症」の定義が「入院をしなければすべて軽症と扱われる」とのお話を聞き、生徒たちは驚く様子でした。
また、山上先生はDMATの資格もお持ちで、DMATとは何かや先生が能登半島地震の際にDMATとして派遣されたご経験についてもお話しいただきました。災害の多い日本における医療体制についても考える時間となりました。
なかでも、山上先生が高校時代に進路を大きく変更し、そのきっかけが担任の先生からの言葉だったというお話は多くの生徒の心に残った様子で「最初から進路を決めなくてもよい、ゆっくり決めてゆくその土台として秀英アカデミアに積極的に参加したい」と感想を述べる生徒もいました。
結びに、湘南ERでは全てを応需するために、また様々な価値観・考え方を持つ患者さんと接する際に「当事者意識を持って」自分に何ができるかを考える「柔軟性」「bestではなくbetter」という考え方で働いている。これから医師だけでなくどんな仕事に就いたとしても、大切な考え方であると思っているとメッセージをくださいました。
経験豊富な山上先生からのお話は、これから自分自身の将来や進路を描いていく生徒たちにとって、新鮮な視点で改めて物事を考えていく大きなきっかけとなりました。
大変有意義な時間をありがとうございました。