【高2編集委員】沖縄の現状 修学旅行一日目と二日目
11月10日から13日にかけて実施された、高校二年生の修学旅行について、この記事では前半の一日目と二日目に体験したり学んだりしたことを紹介します。
一日目 ひめゆりの塔や平和祈念公園を訪問
約三ヶ月も続いた沖縄戦。多くの人々が戦いに動員されましたが、ひめゆり学徒隊の生徒や先生たちもその中に含まれていました。当初約二百人いた生徒ですが多くが命を失い、生き残れたのはわずかでした。ひめゆりの塔にはこのような背景があります。
昭和五十年七月、当時の皇太子は沖縄を訪問し、ひめゆりの塔にも参拝しました。南部戦跡を慰霊した後、沖縄県民へこのようなメッセージを残しました。
「払われた多くの尊い犠牲は、一時の行為や言葉によってあがなえるものではなく、人びとが長い年月をかけて、これを記憶し、一人ひとり、深い内省の中にあって、この地に心を寄せ続けていくことをおいて考えられません」
沖縄には多くの戦跡が残っています。沖縄戦の悲惨さに目を背けたくなるかもしれません。しかし、そのような中でも沖縄の歴史について勉強し、沖縄の人々を理解することが大切だと思います。
二日目 班ごとに分かれてタクシーに乗車し、事前に決めた沖縄の様々な箇所を見学
今の沖縄や日本を取り巻く状況はどうでしょうか。
これが嘉手納基地です。非常に巨大な基地ではありますが、沖縄の数ある基地のうちの一つに過ぎません。沖縄には日本全体の約七割の基地が集中しています。また、辺野古への基地の移設も進められており、その工事に携わっていると思われるダンプトラックを多く見かけました。
少し前にはアメリカ兵による性的暴行事件が報道されました。このようなことがいつまでも続いてはいけないと思います。日本の安全保障と沖縄の基地負担の軽減は、両立の難しい問題です。しかし、日々、戦闘機が離着陸する嘉手納基地を間近に見て、私は初めて自分事として実感することになりました。これからも、私は沖縄のことについて深く学んでいかなければならないと考えています。
(高校2年C組編集委員 写真は一部は教員が撮影)