中学校編集委員会(中1 福祉講演会)
スラムの過酷さについて知る 中学1年 Y.K
2月16日。過酷な状況にあるケニアのスラムで無料の医療活動をされている宮田久也氏達とオンラインで交流をした。
スラムのこども達は、日本では考えられないような劣悪で不衛生な環境の中、栄養もまともに取れず、危機的な状況で、日々を過ごしている。その様な光景を目の当たりにして、私たちは驚きを隠せず、大きな壁のような国際的問題にぶつかった。
自分たちが「普通」「当たり前だ」と思っている生活の中のことは、本当に幸せなことなのだと。特別なのだということがより新鮮に感じられた。
そんなケニアのこども達を助けたいと思う人をつなぐ手助けをするのが、今、宮田氏が行っている「チャイルドドクター」の制度である。遠く離れた日本とケニアでの1対1制で、月1000円を日本の支援者がケニアの1人に向けて払い、その1000円で、その子は日本の医師から医療を無料で受けることができる。ケニアからはその子からの手紙が送られてくるというシステムだ。月1000円は、日本でも稼ぐのは大変だと思うが、その額で、1人のこどもの命を救えるのだとおもうと素晴らしいシステムだと感じた。
日本での障害者は、病院に通えたり、支援をしてもらえたりするが、ケニアでは、「こんな風に育ててしまった母親が悪い」と虐げられ、追い出されてしまったりする。日本ではありえないような事がケニアでは当たり前のように行われているのだ。
ケニアでは教育水準も低く、そのことにより、就職先が見つからず、給料もなく、そのため違法住居であるスラムに住むようになってしまうという悪循環が起きる。今すぐその負の連鎖を断ち切らなければならない。そして覚えておかなければならない。
わたしたちが暮らしている「当たり前」の生活の反対側で、「当たり前」ができない子供たち、人々がいる事を。