中2理科第2分野 無脊椎動物(イカ)の観察
中2は理科第2分野で無脊椎動物についての学習を終えました。今回はイカの解剖をすることで,軟体動物は外とう膜で覆われていることを確かめました。
外とう膜を解剖ばさみで切り開くと内蔵があらわになり,外とう軟骨器と漏斗軟骨器を確認します。これはボタン,ボタン穴と呼ばれていますが、皮の部分と内蔵の部分のくっつき方がちょうどそれに似ているからです。
次に循環系の観察です。血管やえらにうすい過酸化水素を注射すると,みるみる青くなっていき,ヘモシアニンの色がわかるようになります。我々の赤血球のヘモグロビンとは色がまったく違います。
続いて内臓と外とう膜のつながっている部分をはがし,消化管のつながりを見るために,しょう油を口からスポイトで注いでいきます。なかなか深く差し込まないとうまく流れていきませんが,食道から胃へと送られていく様子がわかります。胃にしょう油がたまると,しょう油の色でよくわかるようになります。うまくいけば,直腸へも流れていきます。本当につがっている1つの管であることがよくわかります。
最後に頭を切り開き,白い脳や,目を観察します。眼球を切り開くと,水晶体が出てきます。ブタの眼球のときにも観察しましたが,プリントの文字の上に置いて観察するとちゃんと文字が大きくなりました。
時間いっぱいつかっての解剖でしたが、生徒は手際よくすすめることができました。中学校の理科の解剖は基本的にはこれで最後です。実際の生物に触る機会をこれからも大切にしていってほしいなあと思います。
注射器 何に使うのでしょうか まずは全体を観察 外とう膜を開きます
注射器の使い方を真剣に聞きます 血管にそうように挿入します 血管の様子が分かりました
口器を取り外します 通称 からすとんび 餌をかみきります 胃にしょう油がたまっています
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