昭和学院秀英中学校高等学校2026年度学校案内


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「自分らしい生き方」をかなえている卒業生〜専門的・技術的職業従事者〜◀将来の進路を意識したのはいつ頃ですか?数学が得意だったので自然と理系に進んだのですが、高校生になって大学受験を具体的に意識するようになってから「どんな学部に進むか」を考えるようになりました。ただ、高校時代は部活と勉強で忙しく、真剣に進路について考えずに「理系分野に行けばどこでも数学が得意なことが役に立つかな」と思い、漠然と建築系や化学系の進路を考えていました。最終的には慶應義塾大学理工学部学問4(現在の学問Dに近い分類で機械系や建築系の分野)に進学したのですが、大学生活を送る中で「数学の得意を活かすには数学分野に進んだ方がよいな」と思い、大学の特殊な制度を使って数理科学科に進学しました。そこで現在の専門であるデータサイエンスや統計学に出会い、それがとても面白いと感じてそのまま大学院に進学しました。大学院も今の所属も経済学部なのですが、「経済」と聞くと大学受験の括りでは文系に分類されると思います。ただ、実際は経済学の様々な分野で数学を多用するので、理系色が非常に強いです。私は高校時代にそのような実情について調べきれずに進路選択を考えていたので、最終的に経済学部の研究者として働くことは全く想像できていなかったと思います。進路実現に向けて、どのような努力をしましたか。新しいことを学んだときに、その内容を人に説明できるようになるまで咀嚼して理解することを習慣づけていました。高校時代は友人から数学のわからない点を質問されることが多々あったのですが、そのときに説明したこともかなり理解の定着に役立ったかなと思います。また、高校時代は部活や授業の合間に数学の難しい問題を1日かけて考え、いろんな解法を試して試行錯誤していました。時間勝負の大学受験においては直接的に役立つ能力ではなかったかもしれないのですが、思考力や同じ課題を考え続ける能力はかなり身についたと思っています。秀英での学びが、今も役立っていることはありますか?高校時代に怪我で約1ヶ月間部活動に参加できなかったことがありました。当初は気持ちが沈んでいましたが、ちょうど文化祭の1ヶ月前だったため、部活に代わるものとして文化祭の準備に打ち込むことにしました。その結果、充実した文化祭を迎えることができ、大きな達成感を得ました。この経験を通じて、ひとつのことに集中することも大切ですが、熱意を持って取り組めるものを複数持つことの重要性を学びました。何かでアクシデントや失敗が起きても、別のことにエネルギーを注ぐことで、精神的なダメージを最小限に抑えられると実感しました。この教訓は現在の研究活動にも活きており、ひとつのテーマに固執せず、複数の研究を並行して進めることで、予期せぬ事態にも柔軟に対応できる環境をつくり出しています。これから秀英生になる後輩へ、メッセージを。勉強や部活動に打ち込める中高時代は、人生の中でも特に貴重な期間だと思います。様々なことに全力で取り組む中で、どんなに些細なことでも「自分の得意」を見つけ、それを磨いていくことが、将来の大きな強みにつながると思います。私のように、中高時代で培った「得意」がそのまま仕事に活きる可能性も大いにあると思いますので、いろんなことに熱量を持って取り組んでみてください!菅澤翔之助/慶應義塾大学経済学部准教授2003年4月昭和学院秀英中学校入学、2009年3月昭和学院秀英高等学校卒業。2013年慶應義塾大学理工学部卒業。2015年東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。2018年東京大学大学院経済学研究科論文博士取得。統計数理研究所特任研究員、東京大学空間情報科学研究センター講師・准教授を経て2023年より慶應義塾大学経済学部准教授。菅澤さんの「インタビュー完全版」は右記QRコードまたは下記URLよりアクセスし、ご覧ください。https://www.showa-shuei.ed.jp/interview/続きは本校Webサイトで公開中!➡➡➡➡➡「自分の得意」を見つけ、それを磨いていくことが、将来の大きな強みにつながります。26


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