昭和学院秀英中学校・高等学校 学校案内2021デジタルパンフ
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立てて考える力が養われたと思います。 高校になって、当時、校内でもまだ珍しかった東京大学への挑戦を考えるようになりました。東京大学の受験は、各教科の総合力が問われるため、心配した多くの先生が、授業外で個別にアドバイスしてくださいました。 また私は中学から高校まで柔道部での活動にも力を入れていたため、塾に通う時間がありませんでした。そうした状況の中で希望の大学に進学できたのは、部活動を通じて培った目的達成に向けて努力を続ける姿勢、そして先生の面倒見のよいサポートのおかげだと思っています」木津 「私は、生徒が中心になって運営する文化祭や体育祭などの行事体験がとても印象に残っています。 なかでも体育祭の思い出は今も忘れることができません。有志を募って応援団 人に興味を持ち、チーム全体のことを考え、プロジェクトを管理する能力を、中高時代に学べる環境は、それほど多くありません。秀英での学生時代を通して築き上げられたこうした資質は、クライアントのことをよりよく理解し、チーム一丸となってベストなサービスを提供するという、現在の企業弁護士に不可欠な能力にとてもマッチしていると思います」弁護士という職業について具体的にお聞かせください。桑形 「国際的にも社会変化が大きい中で、伝統的な法律事務所での勤務や裁判業務だけでなく、弁護士が役割を果たす分野も大きく広がっています。弁護士への期待が大きくなる分、仕事の内容も複雑化していますが、それだけに取り組む価値がある仕事だと思います。 秀英での学校生活で視野を広く持ち、将来のキャリアの選択肢として弁護士という職業を考えていただけるとうれしいです」木津 「弁護士は本当におもしろい職業です。私が携わっているのは企業法務という、企業が抱えている課題を法的に解決することを扱うビジネス寄りの業務ですが、困った人をサポートするという弁護士の本質に、変わりはありません。 企業が抱える課題は、時代とともに大きく変容しており、日本企業も海外進出がマストな時代となり、それにつれて弁護士が活躍できる舞台も世界に広がっています。ぜひ大志を抱いて弁護士を目指していただければと思います」最後に、これから秀英生になる後輩にメッセージをお願いします。桑形 「秀英でのあらゆる経験が、将来の自分のための財産になると思います。すべてに好奇心を抱いて、積極的に全力で取り組んでください」木津 「中高6年間は、自分がどのような人間であるかを理解し、人と人との関わり方を学ぶ非常に重要な時期です。伸び伸びと過ごせる秀英での学校生活の中で、自分らしさを見つけ、将来に役立つ糧にして欲しいと思います」︵敬称略︶がつくられるのですが、高校2年以降は応援団長も務めました。創意工夫を凝らして応援のためのダンスをチーム一丸となって考える中で、仲間の大切さ、協力して創り上げることの歓びを実感しました」秀英で学んだこと、気づきを得たことで、今も役に立っているのはどのようなことでしょう。桑形 「秀英での6年間がベースになり、培われたと思うこと、それは3つあります。まず〝変化に対する柔軟性〟、次に〝変化にともなって生じる新しい機会への挑戦〟、そして〝静かに自分と向き合う〟、ということです。私が通学していた頃はまだ創立間もない新しい学校で、急成長していた時期でもあり、何事においても先例というものがあまりありませんでした。しかしそうした環境が、法律問題が生じる社会的背景や、依頼者のニーズの変化が大きい現代社会で、新しい課題に取り組み、プロフェッショナルとして目指すべき方向を考え続けなければならない今につながるとても良い経験を積ませてくれたのだと思います」木津 「秀英の伸び伸びと学べる教育環境のもと、文化祭や体育祭などの行事を通して、人と人との関わり方を学べたと思います。自分の強みは、他人に興味を持っていること、チームプレーができることなのですが、これが今も仕事で大いに役立っています。【法曹界編】21世紀をリードする「秀英」の卒業生5

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