昭和学院秀英中学校・高等学校 学校案内2020デジタルパンフ
4/28

がい者役とサポート役に分かれ、それぞれの立場を実際に体験しました。視覚障がい者役の生徒は、目隠しをして待機。サポート役の生徒から声をかけられたら、指定された課題をクリアするために意思を伝えて、サポートに従います。一方、サポート役の生徒は、待機している障がい者役の生徒に、声かけをします。障がい者役の生徒から断られてもくじけずに声かけを行い、街中の移動に見立てた校内施設を課題クリアのために案内しました。目標の③である「自ら声をかける勇気を持つ」は、ブラインドウォークとそのサポートを体験したことを受けて、街中で白杖を持って困っている人がいたときの声かけとサポート方法について、気配りすべきことをまとめました。サポート意識の向上など大きな成果を上げたオリパラ教育それぞれの目標に向けた取り組みを行った結果、2020年東京オリンピック・パラリンピックのボランティアや競技観覧への興味・関心が一段と高くなりました。またブラインドウォークを体験したことで、視覚を失うことの不自由さを知っているからこそできる気配りのあるサポート、例えば床の材質や感触を伝えることが役に立つことなど、状況に応じたきめ細やかなサポートを自ら考え実践しようという意識が芽生えました。同時に、日常生活でやりがちな歩きスマホや点字ブロックの妨げなどの影響の大きさを改めて考え、自らの行動を改善するきっかけとなりました。さらにボランティアや周囲の他者へのサポートの重要性を感じ、オリンピック・パラリンピックだけでなく、日常生活にこの経験を活かそうという意識が高まるなど、秀英の〝オリパラ教育〟は、大きな成果を上げてきています。おもてなしを考えるボランティア活動でも生徒会を中心に活躍 東京オリンピック・パラリンピックに向けて、若者がおもてなし活動について考える「2020ちばおもてなし隊チャレンジステージ」に、秀英の中高生も参加しています。 車いすフェンシングなどパラリンピックの4競技の会場となる幕張メッセ周辺を歩き、点字ブロックや道路の状態、エレベーターの位置などを何度も調査し、障がい者が不便に感じる場所のバリアフリー化をサポートする提案をまとめました。そうした実地調査に基づく提案を県や市に報告することで、障がい者にとってのバリアは2020年に向けて解消されつつあります。3

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る