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秀英便り

2024/9/18

「polaris」の名のもとに~雄飛祭終わる

 第42回雄飛祭を9月14日(土)・15日(日)に開催しました。当日は、保護者や卒業生さらに多くの一般の方々にご来場いただき、心からに感謝申し上げます。

 本校の文化祭は開校時から「雄飛祭」と呼ばれてきましたが、例年、大空に飛び上がるように大きな志を抱いて盛んに活動する意味の「雄飛」の名にふさわしい文化祭を目指して開催しています。特に今年は、歴代の雄飛祭実行委員会が積み上げてきた実績を活用しながら、雄飛祭実行委員会の「自分達の文化祭を創っていこう」という意気込みと実行力は素晴らしかったと思います。実行委員長の石本葵君、事務局長の三浦凛さんを始め、実行委員会のメンバーの頑張りと、それに応える生徒がいる力強さを感じた「雄飛」祭となりました。

 今年の雄飛祭のテーマ「polaris」とは「北極星」のことです。夜空の中心である北極星のように、生徒全員が中心となる文化祭を作るという思いが込められたテーマでした。雄飛祭は終わりましたが、「自律」というものを学ぶ大きなステップになったと実感しています。

秀英探究プロジェクト

 本校では今年から、生徒自らが「探究」に向かおうとする興味と意欲の育成に力を入れています。生徒が自由に聴講できる講座を数多く設け、知的探究のきっかけとなる「学び」を進めています。また、科学オリンピックなどへの出場や大学が主催するプログラムへの参加などを促しています。

 今年の雄飛祭では「探究」発表の場を設けました。ここでは、次の発表が行われました。

〔課題探究プロジェクト〕

 生徒がグループで探究したい課題について調べ、その探究結果を発表するものです。このプロジェクトに採用されたグループは探究費用を最大10万円まで支給します。初年度の今年は次のグループが採用され、夏休みに東北から福岡まで実際に調査に出かけ、レベルの高い探究成果を発表しました。

 テーマ:「江戸藩邸の屋敷神について」
 発表者:高校2年生5名

〔模擬国連大会〕

 9月8日の模擬国連大会予選に出場したメンバーの発表です。高校2年生中島丈君の安保理改革に対する意見陳述(英語)は迫力満点でした。

 テーマ:「模擬国連の活動と安保理改革について」
 発表者:高校2年生5名 高校1年生1名

〔トビタテ!留学JAPAN〕

 「トビタテ!留学JAPAN」の選考に合格した高校2年生の古澤梨子さんがフィリピン留学の成果を報告してくれました。古澤さんは今回の成果を将来自分がやりたい心理学の研究に役立てたいと考えているそうです。

 テーマ:奨学金をもらいつつ興味を追究した私の留学!」
 発表者:高校2年生 古澤梨子

〔千葉大学ASCENTプログラム〕

 千葉大学のASCENTプログラムとは、次世代のグローバルな理系人材育成プログラムです。選考に合格すると大学の研究室を使って課題探究に取り組みます。成果発表は英語で行い、研究成果として公に認定されます。高校3年生の布川あいさんは、海浜幕張の地形をテーマに探究しました。

 テーマ:「沿岸部の防災ランドスケープデザインにおける開放感の最適化」
 発表者:高校3年生 布川あい 

〔カリフォルニア州立大学イーストベイ校海外短期研修〕

 この海外短期研修は今年新たに加えた、高校生対象の研修です。大学での語学研修だけでなく、スタンフォード大学での交流やGoogle本社見学などのほか、シリコンバレーから講師を招き講義を受けました。雄飛祭では、スタートアップ企業を作るミッションに対して探究した成果をプレゼンテーションしてもらいました。研修参加者は世界の最先端の場所で、日本とは違う規模とスピード感に大きな刺激を受けたようです。

 テーマ:Business Pitch 「Artificial Intelligence Assistant Service」
 発表者:高校1年生2名 高校2年生2名

 テーマ:Business Pitch 「Supermarket Suggestion」
 発表者:高校1年生5名 

 テーマ:Business Pitch 「No Wind Air Conditioners」
 発表者:高校2年生4名 

さまざまな挑戦

 この夏休み、生徒は多くのことに挑戦しています。始業式で表彰した部活動以外の挑戦をいくつか紹介したいと思います。 

 まず、特筆すべきは、第44回全国高校クイズ選手権(高校生クイズ2024)に本校のチーム(高校3年生3名)が2年連続で全国大会(放送:日本テレビ系列)出場を果たし、見事に決勝まで進出したことです。優勝こそ逃しましたが、「昭和学院秀英」を知る多くの人たちに感動を与えくれました。テレビ放映直後から、多くの方々から賞賛の言葉をいただきました。千葉県代表として、数多くの難問にチャレンジした本校の生徒を誇りに思います。

 また、高校1年生の青木二葉さんは船橋市の「長崎市平和式典派遣事業」の参加メンバーに選ばれ、派遣メンバーの班長として長崎市での平和記念式典に参加するなど、平和に関わる活動に参加し、新聞にも掲載されました。10月には船橋市の「平和の集い」で発表をし、平和の尊さを伝えるということです。青木さんは「原爆のことは本で見て学んではいたが、実際に資料館を見るとその痛ましさとともにそれを後世に伝える責任を痛感した」と話してくれました。

 秀英高校では来年度から高校1年生の校外学習として広島訪問を実施します。高校1年次に広島を訪れ、高校2年次に沖縄に行くことによって、平和教育をさらに充実させていくつもりです。

 次に紹介するのは、「HIGH SCHOOL HULA COMPETITION 2024」(8/28、横浜で開催)に出場した高校1年生の豊沢咲奈さんと高校2年生の倉本英実さんです。2人はずっとフラダンスを習っていて、他校生とのチームで高校団体部門で見事優勝しました。また、高校1年生5人も福島で行われた「フラガールズ甲子園」に出場し健闘しました。

 「科学の甲子園」には中学生が出場しよく頑張りました。「化学オリンピック」では高校3年生が出場し、全国大会に進むことはできませんでしたが、支部長賞に鈴木朝日君が、支部奨励賞に山本竜誠君がそれぞれ成績優秀として表彰されました。見事です。

 

 2学期も、生徒の積極的な学びを推進できる取り組みを実践していきます。どうか、ご支援をお願いいたします。

昭和学院秀英中学校・高等学校
校長 田中尚子

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