秀英便り
連日猛暑が続いていますが、夏休みに入っても、夏季講習や部活動、文化祭の準備など、多くの生徒が登校しています。
終業式では、1学期を振り返り、話をしました。
1学期、高校生はインターハイ予選、中学生は中学校総合体育大会が開催され、全力で戦いました。仲間とともにこれまでの健闘を讃えあってほしいと思います。その中で、見事、中学3年生の中山稜大君が全日本中学校陸上選手権大会に100メートルで出場します。健闘を祈っています。
探究的な学び
今年から秀英では、生徒自らが学びに向かうきっかけとなるような、そんな探究的な講座を数多く設けています。これらの講座には中学生も高校生も自由に参加することができます。4月から7月までに実施した主な講座を挙げてみます。
- スタートアップ企業による「アントレプレナーシップ教育」講座
- DXハイスクール事業「生成AIセミナー」
- 現役看護師による「看護教育」講座
- 医師・NPO職員による「がん教育」講座
- 探究生物講座「ツチクジラの骨から考える
- 千葉大学教授による課題探究講座「ASCENT-6E」説明会と出張授業
- Amazon(AWS)による「Cloud Camp for Builders!」講座
- 探究理科講座「プラネタリウムデザイナーに会いに行こう」
「アントレプレナーシップ講座」には70名の生徒が参加しました。「生成AIセミナー」には、40名の定員に120名の生徒の応募がありました。
探究生物講座で持ち込まれたツチクジラの本物の骨はやはり大きかったですね。千葉大学教育学部の野村純教授による出張授業は「生きるとは…」というテーマでした。野村教授は生徒が書いた感想全員分にコメントを書いて後日送り届けてくださいました。
このように、参加した生徒にとっては、どの講座も学びとの貴重な出会いとなりました。
高いレベルに挑戦
大学主催の探究講座や「科学の甲子園(中学生)」や「国際科学オリンピック(高校生)」、「模擬国連大会」への参加など、生徒は積極的に動いています。7月28日に開催された千葉大学国際研究発表会では、高校2年生が自分の探究課題について、高校3年生が千葉大学のアセントプログラムでの探究について、成果を英語で発表しました。私も行きましたが、海外の大学生の研究発表に交じって日本の高校生が発表するもので、レベルの高い発表会でした。
「面白いな」という学びの出会いが「より高いレベルに挑戦する」きっかけとなっていく、そういう「探究的な学び」を秀英は後押ししていきます。
世界を視野に
さて、昨日7月31日に、中学3年生120名がカナダ・アメリカでの海外語学研修に出発しました。希望者ですが、2週間の語学研修とホームステイを経験します。異文化の中で、どんな学びと出会いがあるか、楽しみです。
高校1、2年生は7月27日にカリフォルニア州立大学イースベイ校での語学研修に出発しました。オンラインで現地の生徒と話しましたが、訪問したスタンフォード大学が広かったこと、学生が丁寧に説明してくれたことなど、元気に話してくれました。シリコンバレーから講師を招いたアントレプレナーシップでは、“世界の標準”を直に知ることができたようです。明日はGoogle本社を見学する予定ということでした。
神田外語大学と連携して開講している「Academic Reading & Writing」も6回終了しました。
英語をコミュニケーションのツールとして多様性を理解するという本校のグローバル教育は着実に進んでいると言えます。
若い生徒達には、エネルギーと夢があります。失敗することを恐れず、高いハードルに自ら挑戦していく生徒達を支えていきたいと思っています。
昭和学院秀英中学校・高等学校
校長 田中尚子