秀英便り
7月7日から12日まで、幕張メッセで「国際数学オリンピック」が開催されました。20年ぶり2度目の国内開催でした。各国の秀才約600人が集ったオリンピック、日本は6位と健闘しました。「数学は美しい」と言われます。なかなかその境地に至るまでにはいかないにしろ、生徒の皆さんは、「数学は面白い」という感覚まではやれるのではないかと期待しています。
スポーツの熱い戦い
7月7日で期末考査が終了し、いよいよ夏休みがそこまで来たという感じです。この時期は、中学高校とも一気にスポーツの熱い季節になります。
7月8日は千葉市総合体育大会が開幕し、7日、8日は多くの試合があり、本校の中学生も健闘しました。今週末の15日からも熱戦が続きます。
全国高等学校野球千葉大会も開幕し、本校野球部は9日、マリンスタジアムで君津商業高等学校と対戦しました。今年は3年ぶりに応援の制限がなくなり、本校は吹奏楽部とチアダンス部の息の合った元気な応援を繰り広げました。
秀英は1回に2点先行し、順調な滑り出しとなりました。一球一球渾身の力を込めて投げていくピッチャーとそれを支えるキャッチャー、広いグランドを機敏に動く選手達……その姿に応援席の生徒、職員、保護者、卒業生も応援に力が入りました。結果は残念ながら負けてしまいましたが、本当に健闘しました。心から選手達の奮闘を称えたいと思います。
野球だけでなく、高校3年生にとって今回の大会が最後の試合となります。ただ、部活動は引退しても、仲間とともにやり抜いた経験はこれから形を変えて大いに活かされることでしょう。
木村達哉先生 講演会
今年も木村達哉先生の講演会を開催しました。木村先生は「ユメタン」の作者として有名ですが、関西の西大和学園と灘高で教鞭を執られていた先生です。「キムタツの東大英語リーディング」など、英語関係の著作が多数、さらに昨年11月には素敵な絵本も出版されました。作家であるとともに、講演で全国を飛び回っていらっしゃる方です。
木村達哉先生の講演を秀英は3年前から毎年実施しています。
今回は7月11日(火)、12日(水)の2日間の日程で、東大志望者・高校1年生・中学1年生をそれぞれ対象とした講演と、さらに今回は職員を対象とした研修もお願いしました。
「東大を志望する君たちへ」と題した講演では、高1、2年生の43名が参加しました。さらに、高校1年生には「英語の学習法」、中学1年生には「夢をかなえる英語勉強法」ということで学年全員に講演していただきました。
目の前の聴衆が今必要としていることが何なのかということをしっかりと捉えた内容、絶妙な語り口、テンポの心地よさ……木村先生の講演は何度聞いても素晴らしいと感心してしまいます。
最後に東大志望者対象の講演の中の言葉をご紹介したいと思います。生徒達に東大合格の“戦略”を説かれた後、次の言葉で締められました。
「東大合格はゴールではなく、スタートラインだ。東大はプロセスと考えよ。どんな大人になり誰を幸せにするのか? 日本人は2030年には600万人減少する。日本はどんどんシュリンクしていく。沈没しかかっているこの国をしっかりと救えるようになりなさい。そのためにしっかりと学び続けてほしい」
このメッセージは、東大志望者だけでなく秀英の生徒達すべてに伝えたいメッセージです。