秀英便り
能楽鑑賞教室
6月20日(火)は高校2年生が国立能楽堂で能楽を鑑賞しました。演目は能が「羽衣」、狂言は「伯母ヶ酒」でした。生徒は国立能楽堂の能舞台を見た瞬間から、日常とは違う能の世界に入っていきました。能の幽玄な世界は実際に触れてみないとわかりません。十五世紀に完成した高度に洗練された伝統芸能の神髄を知る貴重な機会となったことでしょう。
このように、本校では4月に芸術鑑賞教室(全校対象)、6月に歌舞伎鑑賞教室(中学3年生)、能楽鑑賞教室(高校2年生)、2学期には文化講演会(全校対象)など、文化や芸術に触れる機会を数多く設け、「豊かな心の育成」に創立以来取り組んでいます。秀英の教養教育の1つと言えるでしょう。
高校スポーツ大会
6月26日(月)は高校のスポーツ大会が開催されました。秀英では中学校は体育祭ですが、高等学校はサッカー、バスケットボール、バレーボールなどのスポーツ大会を実施します。各クラスは応援グッズにも意匠を凝らし、熱い戦いを繰り広げました。
当日はいろんな場所でさまざまな競技が同時に行われる中、教員もクラスの生徒と一緒になって応援していました。競技する者も応援する者も、クラスの団結を感じられる1日となりました。
自己実現に向かって
今回はチャレンジする生徒として、「第28回ディベート甲子園関東甲信越地区予選」に出場した生徒について紹介します。この大会は8月5日~7日に行われる全国大会の予選で、予選は6月18日、7月16日、17日の三日間実施されます。高校の部の論題は「日本は有罪判決を受けた者に対する電子監視制度を導入すべきである。是か非か」というもの。是か非か、簡単には答えがでない難しい論題です。この論題に秀英の高校チームは挑み、18日の予選で1勝しました。次は7月16日の戦いに挑みます。秀英は高校1年生6名で出場していますが、もともと本校は中学の総合学習、国語、社会科でディベートをよくやっており、このメンバーも中3からディベート甲子園に出場している生徒達です。今回1勝できたことでチームの勢いは上がっています。7月16日の戦いも是非勝利して、念願の全国大会出場を果たしてくれることを期待しています。
このような挑戦は生徒の将来の自己実現に向かうものです。
本校のスクール・ポリシーはHP、スクールガイドに掲載しております。本校の教育実践はこれに基づいて進めていきます。さらに、これらの実践は何のためかというと、それは生徒が「社会において自己実現」するためです。これは本校の教育目標、スクール・ミッションと言えるものです。本校の目指す「自己実現」には、「社会において」という前提がつきます。これは、本校の生徒にはまず社会において必要とされる人間性を身につけてほしいと考えているからです。その上で、生徒が自己実現に向かう向上心と知識の基盤を形成していくこと、これが本校の使命であり、本校は生徒のこのような自己実現を支える学校でありたいと考えています。
昭和学院秀英高等学校
副校長 田中尚子