第一学期終業式
一学期の終業式が行われました。多人数の生徒が密集することを避けるために、校内放送により行いました。
5月まで臨時休業期間が続いたため、授業時間を確保するため今年は夏休みを短縮します。例年であれば、夏休みは一学期の不足を補う期間とするはずです。今年は2週間しかない夏休みであるうえ、新型コロナウイルスの報道が連日のように続いて気持ちも暗くなりがちですが、二学期に備えて気持ちをうまく切り替える期間としたいものです。
史上最年少でタイトルを獲得した高校生棋士の藤井聡太棋聖が話題ですが、その藤井棋聖と今まさにタイトルを争っている木村一基王位は、秀英の卒業生です。最年少で注目される藤井棋聖に対して、木村王位は初タイトル獲得の最年長記録で話題になりました。長年にわたって粘り強く取り組んだ成果でタイトルを獲得したといえるでしょう。若い藤井棋聖にはがんばってもらいたいところですが、今回は、木村王位にもさらにがんばってもらいたいと思います。
今日という終業式の日は、8月6日と9日との間にちょうど挟まれていて、戦争の歴史・原爆投下の事実に、思いを寄せずにはいられません。
有名な「ミルグラム実験(アイヒマン実験)」によれば、普通の善良な人であっても、一定の条件下においては、残虐な行為を行いうる、と言われます。戦争や、原爆投下も、善良な人が特殊な環境に置かれることによって行われた行為なのかもしれません。
身近なところでは、いじめや、新型コロナウイルス感染をきっかけにした非難や差別も、本当は善良な人が、特殊な条件の下で行ってしまうのでしょう。
一方で「ミルグラム実験」では、そういう条件下においても、途中でやめる人がいたことも事実です。わたしたちは、そのような、途中でやめる判断のできる人になりたいものです。