2025演劇部春公演メイキング③
今日から新年度の始まりです。演劇部では春公演の第一回ゲネプロを終えました。
異世界ファンタジーということで、衣装や小道具作りには、いつもと違う苦心があります。
どれも、脚本担当が「なるべくイメージに近いものを」と手作りしてきました。左は冒頭に登場する魔方陣。中心や縁の模様は、実は魔法文字です。真ん中の短剣は、鞘とフォルダー付き。鞘にはうすく金飾りもついています。右のマントは、2種の生地を縫い合わせ(お裁縫はほぼ経験ゼロだったのに)肩章・ファー・裾飾りを付けました。この肩章も手作りです。
劇中の魔法士たちは、髪の一部がメッシュになっています。各役で色や長さも変えました。
ただ、背景や大道具については予算と技量を越えたため、「広大な王宮」や「瘴気漂う荒野」は、観客の方の、優しい「心の眼」でご覧いただければ幸いです。
さて、ゲネプロの主役は実は音響/照明スタッフ。スタッフの声を紹介します。
〔音響〕
「志望してスタッフになりました。音響操作は、音量設定や、上げ下げするスピードが場面によって全部違うので、難しいですがやり甲斐があります」(中3)
「音響は2度目ですがCD操作は初めてで、練習中です。他のメンバーは皆上手で、頼もしいです。前回はキャストでしたが、今はスタッフが舞台を支えていることを実感しています。でも、観客の方には、裏方のことは考えないでほしい、劇に集中してほしいので、今後も精進します。」(中3)
「音を、キャストや照明の両方と合わせるのが難しいです。特に効果音のタイミングはシビアに求められるのがよくわかりました。でも合うと舞台が格好良くなるのが楽しいです。」(中2)
〔照明〕
「魔法を使っていることを照明で演出するので、やり甲斐がありました。カットアウト・イン、ライトの各色の強さなど調整が細かく、ずれないようにするのが大変です。でもきれいに合わさると嬉しいので、これからも練習します」(中3)
「舞台上とフットライト、距離の遠いスポットとすべて操作盤が違うので、呼吸合わせが難しく、何回も練習しました。複雑な操作タイミングが一目で分かる照明台本を作っていくのが、我ながら楽しかったです」(中2)
「スポット担当です。クライマックスで魔法を使う際は、スポットが大きな役割を果たすので責任重大です。また、カットインでキャストにぴたっと光を当てられときは快感です」(中3)
「初めての照明係ですが、先輩方が引っ張ってくれて、分かりやすく説明してくれるので、やりやすいです。足を引っ張らないように頑張ります」(中2)
小講堂の機材は、秀英とほぼ同い年で、老体をいたわりながら使っております。