2021演劇部秋(文化祭)公演 メイキング④
演劇部では、週末に最終ゲネプロを行いました。衣装メイクをしたうえでの練習は日曜が最後ということで、細かい箇所の修正に熱が入ります。スポットライトのタイミング、逆光にした際のキャストの顔の映り具合など、演出陣が各処でチェックに余念がありません。
さて、今回、主人公が写真好きという設定のため、カメラが重要な小道具になります。ところが一眼レフのカメラは高価なもの、そう安易には借りられず、部員が困っていました。結局、下の写真で手にしているのは、数年前の美術担当が手作りした「カメラもどき」。あちこち取れかけるのを修復しながら、大事に使っております。
さて、今回は主人公と、彼が出会った転校生のご紹介です。
主役の高2部員は、コロナ禍があって生の舞台に立つのは今回が初めて。演出チームに一手一投足を指導され、苦心のしどおしでした。
「この役は、もともと暗めの性格で、感情を表に出すことが少ないキャラです。ちょっと大きな声にすると『強すぎる』と言われ、気持ちをしっかり伝えると同時に声や動きを抑えるということに、とても苦戦しました。」
転校生役は、主役の葛藤や逡巡に風穴をあけるのに大きな役割を果たします。こちらは何回か舞台経験があり、周りの部員をよく引っ張ってくれました。
「今まで小学生の役ばかりで、今回の高校生役は同年齢のはずなのに調節が難しかったです。実をいうと、自分の演技にはまだ納得がいっていません。『彼女なら、この言葉はこう言うはずだ』『この動きは不自然だ』『もっと動きにキレを出したい』とさまざまなことを考えています。公演本番には、自分が納得する演技をお見せできるよう精一杯頑張ります。」
終盤、二人が、それぞれに長台詞で思いを爆発させるシーンがあります。お楽しみいただければ幸いです。