Shuei通信

【高2編集委員会】2月22日の講演会について

2024/2/27

2月22日の5、6時間目に、高校2年生が、社会福祉への理解を深めるために国境なき医師団のプロジェクトコーディネーターである園田亜矢さんから、「私が国境なき医師団で働く理由」という題のお話をお聞きしました。

 

非営利の医療・人道援助団体である国境なき医師団の一員として、今までに8か国もの国へ派遣されて行った園田さんは、そのうちコンゴ民主共和国、スーダン、南スーダンの3か国に行ったときのことを話してくださいました。国境なき医師団は、医療従事者、非医療従事者併せて約4万9000人が働く組織で、1999年にノーベル平和賞を受賞しています。今まで名前くらいしか知らなかったこの組織について、園田さんから詳しく伺うことができました。

紛争地帯や感染症の流行している地域、発展途上国など、日本に住んでいる私達には想像もつかない場所の生々しい実状は、教科書に書いてあるものよりずっと深く、国境なき医師団の仕事内容や現場の現状などを深く理解することができました。また、お話を聞くうちに、緊急医療援助だけでなく、証言活動をしていると知ったり、講演してくださった園田さんも非医療スタッフであったりしたため、理系だけでなく文系の高校2年生たちも興味を持って話を聞いていました。

ヨーロッパ各国だけでなく、アジア諸国やアフリカの元現地スタッフなども多く働く国境なき医師団について、生徒たちはたくさん質問もし、有意義な時間だったと思います。

紛争地帯に行くことは怖くないのか?や、違う人種や言語の人たちとコミュニケーションを取るときに大事にしていることなど、様々な質問が飛び交い、進路を決めつつある高校2年生にとって、新たな進路や将来についての考えの幅が広がる、素晴らしい講演会でした。

私も、海外と接触することのできる仕事に憧れていたため、詳しい話が聞け 嬉しかったです。

園田さんからのメッセージです。

「国境なき医師団やその仕事について、興味を持ってくれた子が多くて嬉しいです。日本の中でもまだ差別が残っているなど、人道危機を何とかできないか、と思ってくれる子がいると嬉しいです。ぜひ、日本の中にも目を向け、手を差し伸べてくれる人が増えると嬉しいです。」

お忙しい中、講演をしてくださり本当にありがとうございました。

(高校2年A組編集委員  写真は教員が撮影)

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