第一学期終業式
第一学期の終業式が、教室への動画配信の形で行われました。明日から夏休みです。
新型コロナウイルスの感染拡大が急速に進み、第7波と見られています。これまでに得られている知見から、以前ほどには神経質にならないとしても、感染対策は継続する必要があります。文化祭は残念ながら一般公開を見送ることにしました。
異常な暑さや強い雨にも気をつける必要があります。熱中症対策のほか、いつあるかわからない洪水についても油断ができません。危険な場所や、避難経路を確認して、自分の身を自分で守るための備えをしましょう。
ロシアによるウクライナ侵攻が続いています。継続する戦争は不幸を生み出します。現地では悲惨な状況になっていることと推測されます。終結を心から願うばかりです。
日本においては、自由や平和は、努力しなくてもここにあって当然という考えになりがちかもしれません。しかし、それは確信犯的意図を持った力によって、いとも簡単に壊されてしまう現実を突きつけられています。
先の参議院議員選挙の期間中には、安倍晋三さんが銃撃されて亡くなるという衝撃的な事件もありました。政治的に対立する人はいても、このような暴力に賛同する人は現代の日本にはいないだろうと思っていました。
自由や平和・安全を維持するために、わたしたちは不断の努力を続けなければなりません。
この夏休みは、高校3年生にとっては大学受験の準備の夏になります。受験勉強で苦しかったときに、「The sky is the limit.」の言葉のおかげでがんばれた、と言ってくれた卒業生がいました。どの学年についても言えることですが、どうせ無理だと思った時点で実現は不可能になります。最後まで諦めずに取り組んでください。
悪いニュースも多い中で、大リーグの大谷翔平選手の活躍には元気づけられる思いです。選手としての活躍もさることながら、人間性についても魅力あふれる大谷選手ですが、プロになる以前から野球についても人間性についても、いずれも高める努力をしていたことは有名な話です。わたしたちにとっても学ぶところが多いと言えるでしょう。
埼玉の教育長を務めた関根郁夫さんは、「生きる意味」とはもともと存在するのではなく、大切にしたいものを大切にすることで生きる意味が見つかるのだ、という主旨の言葉を述べられています。生きる意味があるのかと問うのではなく、どうしたら生きる意味ができるのかと問い、生きる意味を見つけ出せるような他者との関わりをしてもらいたいと思います。