二学期終業式
2021/12/24
二学期の終業式が行われました。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、校内対象のライブ配信の形をとりました。
新型コロナウイルスの感染状況は日本国内においては急速におさまり、学校としても臨時休業などの対応をとらずに済んでいます。生徒諸君の普段の行動や感染対策へご家族の協力の成果であり、感謝しております。
一方で、感染者数は下げ止まりから増加に転ずるおそれがあり、また海外では新たな変異株が広がりつつあり日本でも感染者が確認されはじめています。今後もまだ気を緩めずに対策を続けていかなければなりません。
アメリカのプリンストン大学の眞鍋淑郎さんがノーベル物理学賞を受賞しました。現在の気候変動を予測する気候モデルの基礎となる研究で、気候・気象に関する研究成果で物理学賞となるのは初めてのことです。これは気候変動に対する世界の危機感があらわれているのでしょう。
2000年以降、日本の受賞者が増えているのは、これまでの日本の基礎研究の成果といえるでしょう。一方で、眞鍋淑郎さんを含めて、アメリカ国籍を取得した受賞者も増えてきました。日本の基礎研究の予算が削減されている影響もあるのかもしれません。
また、日本からはノーベル経済学賞の受賞者がまだ出ていません。日本が高度経済成長を遂げ、またバブル経済とその崩壊も経て、一時は世界3位だった国民一人当たりのGDPはいまや24位にまで低下しました。日本は安上がりな国になってしまったとも言えるでしょう。NHKの大河ドラマでは渋沢栄一が取り上げられましたが、現在の日本経済を元気にするような、現代の渋沢栄一が現れることを期待したい、またそんな存在が秀英の卒業生から現れることを期待したいと思います。